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09月06日-02号

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  1. 宇土市議会 2004-09-06
    09月06日-02号


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    平成16年 9月 定例会(第3回)                                平成16年第3回宇土市議会定例会会議録 第2号               9月6日(月)午前10時開議1.議事日程 日程第1 質疑・一般質問 1.上村雄二郎君  1 富合町との合併について  2 市民に開かれた市政(政治倫理)について 2.村田宣雄君  1 学校評議員制度について  2 非行の実態と対策について  3 健康福祉館の運営について 3.建脇憲一君  1 農業に関する質問  2 商業問題に関する質問  3 健康問題について2.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3.出席議員(22人)   1番 山 村 保 夫 君    2番 藤 井 慶 峰 君   3番 上 村 雄二郎 君    4番 西 山 宗 孝 君   5番 野 添 正 利 君    6番 杉 本 信 一 君   7番 堀 内 千 秋 君    8番 西 山 誠 一 君   9番 北 村 静 剛 君   10番 村 田 宣 雄 君  11番 谷 口   壽 君   12番 田 代 厚 志 君  13番 嶋 本 善 光 君   14番 浜 口 多美雄 君  15番 福 田 慧 一 君   16番 田 中 哲 也 君  17番 中 山 新之助 君   18番 河 野 龍之祐 君  19番 建 脇 憲 一 君   20番 中 村 忠 儀 君  21番 岩 本 廣 海 君   22番 川 口 亀 親 君4.欠席議員(なし)5.説明のため出席した者の職・氏名 市長     田 口 信 夫 君  助役     太 田 龍 生 君 収入役    中 村 惠 一 君  教育長    坂 本 光 隆 君 総務企画部長 岩 本 清 嗣 君  市民環境部長 池 田 信 夫 君 健康福祉部長 下 田 邦 弘 君  経済部長   宮 下 正 信 君 建設部長   田 中 幸 一 君  教育部長   吉 永 栄 治 君 総務課長   山 内 清 人 君  自治振興課長 宮 田 嗣 友 君 企画情報課長 石 田   泉 君  財政課長   中 田 雄 士 君 福祉課長   朽 木 義 一 君  保険課長   小 沢 憲 一 君 農林水産課長 岩 村 時 男 君  商工観光課長 益 田 輝 明 君 学校教育課長 江 口 輝 幸 君  6.議会事務局出席者の職・氏名 局長     山 本 孝 敏 君  次長補佐   前 田 保 幸 君 庶務係長   宮 田 裕 三 君  参事     嶽 本 圭 司 君                 午前10時00分開議              -------○------- ○議長(河野龍之祐君) おはようございます。 これから,本日の会議を開きます。              -------○------- △日程第1 質疑・一般質問 ○議長(河野龍之祐君) 日程第1,質疑並びに一般質問を行います。 発言通告があっておりますので,順次これを許可します。 3番,上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) おはようございます。上村でございます。今回も質問の機会をいただきまして,大変感謝をいたしております。 今回は,富合町との合併問題について。それと,市民に開かれた市政(政治倫理)について。この2つの質問をさせていただきます。 簡単に質問の趣旨を説明をいたしますと,富合町との合併問題について。これは,富合町との合併については,6月議会でも質問をいたしましたけれども,しかしながら,その後,富合町の村﨑町長が,合併協議を白紙に戻したいとの意向を宇土市に伝えられたことから,合併は相当厳しいものになってきております。なぜこのようなことになってしまったのかどうか。何が問題だったのかを正しく分析し,現状を知り,そして何を成すべきか,それを考え,最終的には市民に公表することが大事なことであろうと私は思うわけです。 そこで,前回の議会に引き続きまして,富合町との合併について,どのような出来事が宇土市,そして富合町であったのか,経過報告,そして結果の分析,宇土市に及ぼす影響,宇土市の進む方向性について質問をいたします。 2番目ですけれども,これは市民に開かれた市政(政治倫理)の問題について。これは,今年の春先に熊本市議会議員が行っていました,市職員の人事に関する口利きの実態につきまして,市民オンブズマンの活躍などが熊日新聞などでも取り上げられたわけです。それに関しまして,宇土市でもその実態はどうかということで,口利きの実態。2番目が,政治倫理条例に関する庁内の取り決め。3番目が,熊本市方式の導入。関連になりますけれども,対象を市3役,特に助役さんまで含めることについて。 以上につきまして,質問をいたします。執行部におかれましては,簡潔明瞭なる答弁をお願いをいたします。                 (質問席へ移動) それではまず,富合町との合併問題について質問をするわけなんですけれども,この合併問題については,市民に正しい情報が伝わらない段階で,いろんな憶測が宇土市内で飛び交っておるわけなんです。 そこで,まず最初に総務企画部長にお尋ねをいたしますけれども,6月議会以降,合併問題で宇土市と富合町とで,どのような出来事があったのかどうか。また現在,どのような状況なのかを,まずお尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) おはようございます。ただいま,上村議員の,宇土・富合の合併に関するご質問に,お答えをいたします。 6月本市定例会以降の出来事と,現在の状況についてでございますが,6月の本市定例市議会以降,富合町において動きがあっておりますので,ご報告をいたします。 去る6月4,5日の2日間にわたり,合併に関する広聴会が開催されております。2日間で22人の発言者が合併に関する考え方を発言し,延べ600人を超える傍聴者があったと聞いております。その後,7月11日に,住民アンケート調査が実施をされました。有効回答数4,184人で,回答率66.7%であります。アンケート結果の内訳として,宇土市との合併を望む住民が37.4%の1,567人で一番多く,次いで熊本市との合併が21.4%の897人。単独が14.7%の617人。その他,26.1%の1,103人でありました。また,7月23日には富合町議会議長宛に,合併協議会解散決議を求める請願が2件,その後,7月26日と28日には,宇土市との合併を求める請願の提出が各1件あっております。本件に関しては,議員の招集請求により,8月16,17日の2日間を会期として,町議会臨時会が開催され,直ちに町議会合併問題特別委員会に付託をされました。会期2日目の17日,同委員会において,宇土市との合併を求める請願を採択し,合併協議会解散請願を不採択としましたが,その後開かれました本会議において,逆に合併協議会解散請願が採択をされ,合併を求める請願が不採択となっております。この採択結果を受けて,8月20日,富合町長が本市に対し,合併協議を白紙に戻したい旨の申し出をされましたが,市長は住民アンケートでも宇土市との合併を望んでいる人の割合が一番多く,さらに合併調印に至るまでの協議において,何ら問題がなかったことからも,ここにいたって合併協議を白紙に戻さなければならない理由が考えられないことから,申し入れを受け入れるわけにはいかない旨の回答をいたしておりますことは,マスコミの報道でご存じのとおりであります。6月の議会定例会以降の主な動きとしては,以上のとおりであります。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。ちょっと部長の説明,長かったものですから,簡単に要約をさせていただきますと,富合町は町長選挙のあと,約束通り住民アンケートをとられたということだったんですね。その結果としては,宇土市との合併を望む住民の方が37.4%で一番多かったということで,次が熊本市が21.4%。単独の方がいいと言われるのが14.7%。その他が26.1%であったということだったわけなんです。請願云々が説明がいろいろあったんですけれども,合併を望む,望まない住民双方から請願が出されて,要望が出されまして,いろいろあった結果,合併を審議する一番重要な合併協議会を解散しなさいというような,そういう住民からの請願を議会で可決をしたと,最終的にはですね,議会で可決をしたと。それを受けて,村﨑富合町長が,田口市長合併協議を白紙に戻したいと,そういう旨を伝えられたということであるわけなんです。これについて,田口市長は富合町の住民アンケートでは,宇土市との合併を望む住民が一番多かった。また,合併調印に至るまでの協議において,何ら問題がなくて,白紙撤回は受け入れられないと,村﨑富合町長に回答されたということであったというふうに思っております。 では,なぜこのような状況になったのかどうか。富合町との合併が今の時点で不透明になった原因を市として,宇土市としてどのように分析をされておるのか,再度,総務企画部長にお尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) お答えいたします。 今回,富合町長からの合併協議白紙申し入れに至った経緯についてでございますが,昨年12月18日,第12回の合併協議会を開催し,39の協定項目の全てを承認いただき,翌19日には宇土市と富合町は,県の立ち会いのもと,合併調印を行ったわけであります。しかしながら,その3日後の22日に開催された富合町議会における,廃置分合議案が僅差で否決をされたときから,不透明な状態に陥ったことは議員ご承知のとおりかと思います。 それではなぜ調印の3日後に廃置分合案が否決になったのかということにつきましては,私共も理解に苦しむところであります。これまで,富合町の合併協議における審議の進め方については,合併協議会に提案する議案を町の各種団体の代表者で組織する合併検討会意見聴取を行った上で,議会の合併問題特別委員会で十分に審議され,さらには合併協議会メンバーで最終的に意思確認を行った上で,協議会に臨んでこられたわけであります。当市に比べ,はるかに慎重審議をされた上で協議会に出席されまして,39の協議項目全てが満場一致で承認されたものであります。 このようなことからも,なぜ調印の3日後に,廃置分合案が否決になったのかということにつきましては,繰り返しになりますが,理解に苦しむところであります。 また,本年7月に実施されました,住民アンケート調査結果を見ても,先ほど申し上げましたとおり,宇土市との合併を望む住民が一番多く,2番目に希望の多かった熊本市,3番目の単独を合わせても,宇土市との合併を望む住民の方々が多かったわけであります。  このような中,先般開催された町議会臨時会で,合併問題特別委員会がいったん合併協議会の解散の請願を不採択とした後,本会議で採択されるという,予想しがたい結果に至っております。さらには,この重要な問題を富合町長が採択して,わずか3日後に合併協議を白紙化する旨の申し入れをされたことについても,これまでの富合町の合併協議における慎重な審議の進め方から考えて,理解に苦しむところであります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。多分,同じ質問を市長にしても同じ様な回答だというふうに思うわけなんですけれども,今までの審議のやり方については,何ら問題がなかったということで,関係者合意の上で,この合併問題は進んできており,このような結果には理解に苦しむとの部長の説明であったわけなんです。 これ,先週,議会合併問題特別委員会があって,その席で市長の説明もあったんですけれども,宇土市側には一切の落ち度がなく,なぜこのようになったのか,理解に苦しむとの話が出たわけなんです。しかしながら,何の落ち度もなくて,なぜこのようになったのか。これは聞いている方は,一体何のことか全く分からないというのが,実は宇土市民の率直な意見じゃないだろうかというふうに思うわけなんです。 せっかくですから市長に確認をさせていただきたいんですけれども,宇土市側には何ら落ち度がなく,富合町が一方的に悪いと言われているのかどうか,市長にお伺いをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 上村議員の,ただいまの質問にお答えをするわけでありますが,宇土市に何ら落ち度がなくて,富合町の方が一方的に悪いと,そういう問題では,これは全くないものだと思っております。 ただ,総務企画部長が理解に苦しむと申しておりましたことは,私も同じ思いを強くしておるわけでありますが,少し整理をして申し上げると申しますか,村﨑町長さんが選挙に出馬をされましたときの経緯も一つあるわけでありまして,町民に対して村﨑町長さんは,選挙に臨むにあたって,この宇土市との合併問題については,自分は反対はしない,あるいは否定はしないと,そういうふうにおっしゃっておられたわけであります。これは町民のみなさん方に対する大きな公約の一つだと,私共は理解をしておるわけであります。 ただ,協議の過程の中で,これはむしろ村﨑町長さんを支持された議員さんの中から,そういう声が強くあったと聞いておりますけれども,無理に昨年の年内に全ての手続を終える必要はないんではないかと。むしろ,そんなに急ぐ必要はないんではないかという声があったということは,その後,私共はお聞きをしたわけでありますけれども,それがどういうことで,年内でなくて年が改まってからでもいいんではないかということになったのか,ここら辺は私共もなかなか分からないところでございますけれども,要は選挙で当選された村﨑町長さんが,宇土市との合併に反対ではないということでございましたので,その後,町長さんは改めて町民に対する住民アンケート,この合併問題についての住民アンケート調査をするということを町民に約束をしておるので,それまで待ってほしいという話があっておりましたので,私共はそれを待っておったわけであります。その結果,ただいま部長が申しましたように,広聴会,そして住民アンケートということをなさいまして,そしてその住民アンケートの結果については,もうご承知のとおり,非常に複雑な問いかけがしてあることは事実でありますけれど,これをそれぞれ町民のみなさん方がこのアンケートに答えられた内容通りに読んでいきますと,私共の方からすると,宇土市との合併を望まれる方が一番多かったというふうに見るべきであろうと。また仮に,宇土との合併を白紙に返されるということは,当面,単独でいくということになるんだろうと思いますけれども,しかしながら単独でということについても,今回のアンケートで町民に聞いておられて,単独でという町民の意向は,全体の14%にしかなってないということでありますので,ここはやはり町長さんも私共との合併協議を進めてきた経緯もございますので,ぜひ一つ,もう1回考え直していただいて,そして宇土との合併について,まだ時間も十分ありますから,お考えをいただきたい。そういうふうに今,申し上げておるわけでありまして,どっちがよくてどっちが悪いとか,そういう次元の話ではないというふうに理解をしていただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。こういう話,聞けば聞くほどよくまた分からなくなってくるんですけれども,なぜ私がこのような質問をしたか,あえて市長にお聞きしたかと言いますと,一つは心配をしておることがあるんですけども,それはこういう宇土市側の正式なこういう合併についての状況報告がないまま,今日みたいな話になってしまうと,よく原因が分からない。宇土市はちゃんとやっているということを宇土市民が聞かれますと,富合は何ていい加減なところだろうか。約束も守らない。そういうところと合併するんじゃないというような方が,宇土市民の中から出てこられるんじゃないかと。実際,ある記事を読んで,私のところにそういうことを言って来られた市民の方がおられるわけなんです。その方には,私は合併賛成の立場から,宇土市の立場は将来にとって如何に合併が必要かどうかというお話をしたわけなんですけれども,なかなかこうなった原因がよくつかめない。しかしながら,私はやっぱりこうなった原因というのはあるんだと,それをはっきりつかめなければ,宇土市の合併はなかなか進んでいかないだろうというふうに思っております。 先ほど,市長から選挙の話が出たんですけども,私,もう一つのネックになっているのが,町長選挙だというふうに思っておるんです。少し振り返ってみますと,合併の調印式まではスムーズにいっていたとの説明でしたけれども,私もそのとおりだというふうに思っているわけなんです。しかしながら,多分私は無投票と,富合町の町長選挙は無投票というふうに思っておったんですけれども,新人の現村﨑町長がこの合併調印式に合わせて立候補の表明をされたわけであります。当然,上田元富合町長政治手腕に問題ありとして立候補されたというふうに思っておるんですけども,その立候補のタイミングなどを考えますと,やっぱりこの合併問題にものすごく関心があられた,そういうタイミングでこの合併問題に疑問を持った上での立候補であろうと,そういうふうに推測をするわけであるわけです。結果として,この富合町長選挙というのは,町を二分するほどの熾烈な戦いとなりまして,聞くところによりますと,田口市長,また多くの私共の仲間,宇土市議も元上田町長側に立って選挙運動を一生懸命されたということを聞いております。しかしながら,結果としては村﨑候補が大差で上田町長を破ったということであったわけです。ですから,執行部の説明どおり上田町長時代合併協議会で39の項目が全て承認されて,その後の調印式までは問題なかったということなんですけれども,問題は,先ほど市長が言われたとおり,町長選挙があって,結果として富合町の体制が全て変わってしまったわけですから,田口市長と上田元町長の間で進めてこられた合併協議,これはいろんな阿吽の呼吸で進められてきたんだというふうに思っておるんですけれども,何らかの変化が起きてきても然るべきであろうというふうに考えるのが自然でないかなというふうに私は思ったわけです。そういうふうに,状況が変わってきたということが一番大きい要因だろう。 そこで,もう一つ市長に確認をさせていただきたいんですけども,富合町長の選挙の後,田口市長自ら村﨑町長に対して,何らかご自分でこの合併についてアプローチをされたかどうか,また部下に対して指図をされたかどうかをお尋ねをさせていただきます。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 今,上村議員のご指摘の件について,答弁をさせていただくわけでありますが,たしかに昨年12月19日の宇土富合合併調印式の日に,村﨑さんが町長選挙に立候補の表明をされた。これは極めてタイミング的にはこの時期を選ばれたんではないかという気はいたしますけれども,ただ私共としましては,これまで富合と合併を進めてきた側の者として,上田町長が宇土との合併について,大変なご苦労をされた,ご努力をされた,そのことは私共は十分承知をしておるわけでありまして,また上田町長の宇土に対する信頼に対しましても,当然ながらこれは私共を合併の相手としてお応えすべきであるということから,上村議員ご指摘のとおり,私は上田町長の参戦に精一杯ご協力を申し上げたわけであります。これはまた合併の相手方として当然であるというふうに,私は今でも確信をいたしておるわけであります。 それから,新しく就任された村﨑町長とどういう話をしたかという点についてでありますが,これは先ほども私が申し上げたとおりでありまして,村﨑町長の方から今回の選挙は合併を争点にした選挙ではないということを再三にわたってお話になりました。ただ,私は合併に反対ではないけれども,町民に改めて住民アンケートをすると公約をしておるので,それまでその結果によって判断をしたいと思うから,それまで待ってほしいというお話でございましたので,それ以上,私の方からいろいろと申し上げるわけにもまいりませんので,それを現実に待っておったということでございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。
    ◆3番(上村雄二郎君) はい。隣町の町長選挙選挙運動をするのが当然であると言われたのは,ちょっと私はびっくりしたんですけれども,ともかく富合町の体制が変わったわけなんです。私が期待したのは,そういう状況を,先ほどのような状況で新しい町長が誕生し,要するに体制が変わったということですから,合併に対して私は,宇土の方から積極的な何らかのアプローチ,表,裏ですべきだったのじゃないか。要するに,町長が待ってくれと,アンケートをとるから待ってくれということじゃなくて,それはそれの回答としていいんですけども,それプラス,宇土市が積極的に何らかのアプローチをすれば,こういうことにならなかったんじゃないか。このようになった原因というのの一端,全部じゃないんですけども,一端はやっぱり宇土市側の対応にもあったんじゃないのかなと,そういう選挙が,富合町の選挙,町長選の選挙があった後の対応が,宇土市,ちょっと足らなかったんじゃないかなというのを私は思っておるんですけれども,それはそれとして,では,総務企画部長にお尋ねをいたしますけれども,もし合併ができなかった場合の宇土市への影響,また将来の宇土市の方向性,例えば合併の枠組みを変える考えはないかどうか,お尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) お答えいたします。 富合町との合併問題で,合併できなかった場合の宇土市に及ぼす影響ということですが,これまで2年半かけて両市町の厚い信頼関係の中,真摯に協議を行ってきました。また,先ほど申し上げましたとおり,富合町が実施した住民アンケート調査結果を見ても,宇土市との合併を望む住民が一番多かったわけであります。 このようなことからも,今,合併ができなかった場合を想定した議論は,時期尚早ではないかと考えます。したがいまして,今後も富合町との合併に向け,一層の努力をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。部長の説明では,あくまでも富合町との合併を目指して努力をするということであります。私もその意見に大賛成であるわけなんです。 しかしながら,もう一つ私は気になることが実はあるわけなんですけども,要はやり方なんです。気になるということは,先週の,議会合併問題特別委員会で,市長の説明の中で,今後どのようにこの合併問題を進めていくかに関して,多くの人の協力を仰ぐというお話をされたわけなんです。具体的には宇土市の区長会,県の振興局,地元県議国会議員,そして潮谷県知事の名前まで出されたわけなんです。私は,自分なりに考えたんですけれども,この合併問題というのは,基本的には各自治体自らが結論を出すことであって,回りの自治体がとやかく言うことではない。ましてや,時の権力者やあらゆる締め付けで,弱い立場の自治体を屈服させることは決してあってはならないことであるはずです。選挙と同様,必ず将来にしこりを残すことになりかねないと私は思うわけです。よもや宇土市がこのようなことを考えているとは,私は思っているわけじゃないんですけれども,田口市長にお尋ねをいたしますけれども,今後,この合併問題を進めていく上で,どのような考えで先ほど申しましたとおり,宇土市の区長会なり地元の政治家,そして県知事の名前を出されたのか,お尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) お答えをしたいと思います。 基本的には,上村議員がおっしゃいましたとおりに,この合併というのは両合併をする自治体間の主体的な考え方,取り組みによって進められるものだ。それらに国県等が強く関わりを持つというものではないということは,私も十分承知をいたしておるわけであります。ただ,3日の特別委員会で私が申し上げましたことは,この宇土と富合の合併協議というのは先ほど来,再三にわたって申し上げておりますとおり,合併の協議を始めてから,12回にわたる法定協議会の論議全て,満場一致で見事に39の協議項目が合意をすることができて,しかも合併調印までこぎ着けることができた。これはまさに両市町の信頼関係に基づく,極めて良好なと言いますか,私はどこにもないような立派な協議が整った事例であると。そのことを前提として,今ここに至って,なかなか私共としては理解できない問題で,富合町の方でいろんな動きがなされておる。それらにつきましては,この平成の合併というのは合併特例法にもありますように,国の大きなこれは政策の一つでありますし,特例法を作って,全国の3千数百あります自治体を約3分の1に組織再編をするという国の方針があるわけでありますから,当然ながら,国会議員の先生方もこの合併を進めることについて,お力をお貸しいただく必要があるんではないか。また,それをこちらからお願いをしたときに,ご協力いただくんではないか。また,県におきましても,いち早くこの合併推進を打ち出しておりまして,私共,宇土富合合併協議会につきましても,県職員を1人派遣をしてくれておりますし,また法定協議会のメンバーには,振興局長が入っておりますし,当初は市町村総室長もこの合併協議会の委員に入ってくれておりまして,その中で,取り決めた協議内容でございますので,これは潮谷知事はじめ,県も大きな,これにかかわり合いを持ってきていただいたわけでありますから,当然ながら県のご指導もいただきつつ,この合併を何とか成功をさせたい。そういうふうに申し上げたわけであります。また,私をはじめ執行部一体となって,この合併にまだまだこれから取り組むわけでありますけれども,議会は議会としてご協力をいただきたい。また先般はこの法定協議会のメンバーであられる嘱託会の代表のみなさん方にもこれまでも経緯を説明をして,ぜひ一つ嘱託会レベルにおいても富合町との合併が実現するようにご協力をいただきたい。そういうふうに申し上げたわけでありまして,これは私は圧力をかけるとかそういう次元の話では全くない。宇土市あげてあるいは国県のご指導をいただきつつ,何とか合併を成功させたいというふうに思っておるわけでありますので,ぜひ一つご理解をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) 先ほども申しましたとおり,私は富合町との合併について,宇土市はぜひとも必要であろうというふうに考えておるわけです。この理由については,6月議会でも述べておるわけなんですけども,今日も申しましたとおり,富合町の事情もあり,また富合町の状況も変化しているということは,十分理解しているつもりであるわけです。富合町から合併協議を白紙に戻したい旨の話があったわけなんですけども,話をよく聞きますと,合併について全ての可能性がなくなったわけではなくて,町の状況が先ほど言ったように変化しているわけですから,再度,あらゆる条件を検討したいとのこのであるように私は感じとられたわけです。 1月1日の約束を守れと,結論を出してくれと主張するのではなくて,富合町内で十分論議を再度尽くしていただいて,期限はいつまでというわけではないんですけれども,時間はかかってもいいから,宇土市は富合町と一緒になることを待っていますぐらいの大きな気持ちが,そういう気持ちを持てないのかどうか,再度市長にお尋ねをいたします。 心配するんですけど,このままでいけば全国でもっとも見苦しい合併の失敗例となりかねないというふうに私は思うわけなんですけども,市長のご意見をお聞きしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 再度,お答えをいたしますが,お聞きをしておりますと,私が考えておることと上村議員のご指摘,ほぼ同じ様なことだろうと今受けとめておるわけでありますが,私はこの自治体の合併をするときに,いろんなこれまでの事例を見てまいりまして,一般的に人口規模で申し上げた方がいいのかもわかりませんが,人口規模の大きい自治体と,小さい自治体が合併をするという場合には,むしろ大きい方から小さい方に積極的な合併の働きかけをしてもうまくいかない。私はずっとそう思ってきましたし,今でもその考え方は変わらないわけであります。とかく大きい自治体の方から積極的な働きかけをいたしますと,小さい方の自治体は吸収合併とか,編入合併とか,そういった受け止め方をされる。そうすると,なかなかうまくいかない。したがって,むしろ人口規模の小さい方から大きい方にぜひ一つ合併をしたいという申し入れをしていただいた方が,合併協議はもっともスムースにいくと。これは私はずっとそういう考え方を持っておるものでありますけれど,今回の合併協議はまさに富合町の方から,宇土市と合併をしたいと,多くの町民の意向として宇土市と合併をしたいという申し入れをいただいて,私共は本当にありがたいということから,宇土市民のみなさん方に,富合町からこうした合併の申し入れをいただいたので,ぜひ一つ富合町と合併をしたいと思いますので,市民の皆さん方のご理解をいただきたいということで,スタートさせたわけであります。したがって,その考え方は今日でも私は強く持っておりまして,全く私共の方から今日,こういうふうに合併協議がうまくいかなくなってまいりましてから,むしろ私は,いろんな宇土からの働きかけについて,私にも言われる方は数多くいらっしゃいましたけれども,あまり私共の方から強く申し上げるというようなのは,いかがなものかと。むしろ,かえって富合町の反感,反発を受けるんではないかと。したがって町長が冒頭おっしゃったように,しばらく待ってくれとおっしゃることを,私は実は忠実にそれを守っておった。これは富合町のみなさん方がお考えになることであって,私共がやいやいせかつくと言いますか,催促するといいますか,そういうものではないというふうに思ってきたわけでありますが,今日このような回答があったということでありますが,これからも私は今,上村議員ご指摘のように,まだ特例法の期限,来年3月まで7カ月あるわけでありますから,その間の間に,何とか富合町のみなさん方の方でまとめていただいて,そしてぜひ一つ,もう協議は全て終わっておるわけでありますから,富合町の方でこれまでどおりの合併協議を進めていこうとおっしゃっていただけると,すぐ手続は済むようなところまで来ておるわけでありますので,それをぜひお願いをしたい。また,後段,ご指摘のように,ここまできた合併が,ここで壊れるということは本当に笑い者になると,今そういう表現をされましたけれども,私もそういうふうに受けとめております。したがって,笑い者にならないように頑張ろうと思っておりますので,ぜひ一つ,議会においてもご協力をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。何度も申しますけども,最初のスタートはどうであれ,富合町の状況が変化しているわけですから,ともかく今は富合町の意見がまとまるのを待つというのも大変大事なことであろうというふうに私は思っておるわけなんです。6月議会でもお話をしましたけれども,ともかくこの宇土市というのは,大変歴史がある。小西行長,細川藩の時代から約400年もの間,熊本の,そして宇城地区の政治,経済,文化の中心地として栄えてきたということは,宇土市民どなたでもご存じだというふうに思っておるわけなんです。明治時代には電灯や鉄道,銀行,そして学校など,県内でも最も早く整備されてきたことも宇土市民の誇りであるわけなんです。しかしながら,来年1月15日に宇土市の隣に人口6万5千人の宇城市が誕生することが決定したわけです。商業の売り上げで宇土市の1.5倍,工業の生産額で約2倍の,実質的にもこの宇城地区の中心都市が誕生するわけであります。松橋町を中心に,宇土郡までが参画しまして,5町が力を結集した結果であるというふうに私は思っております。しかしながら,その間,宇土市の方は宇土郡や下益城郡,嫌われるという表現はまずいかもしれませんけれども,そして頼みの綱の富合町とも先ほどのような状況になってしまっておる。宇土市の歴史をご存じの諸先輩方には大変もどかしい限りであろうというふうに私は思っております。 合併問題の最後の質問になります。大変市長にはお聞き苦しいかもしれませんけども,市長にお尋ねをいたしますけども,やっぱり政治家としてこの富合町の合併を公約としてあげられておるわけでありますので,来年1月1日にもし合併が出来なかった場合のご自身の責任,そしてもしも将来的にこの合併が不可能になった場合の責任をどのようにお考えになっておられるのか,最後にお尋ねをしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) 今,上村議員からこの合併が特例法期限内の来年3月いっぱいまで実現しなかったとした場合に,市長はどういう責任をとるのかということでありますが,これは私は今のところ全く考えていないわけでありまして,先程来,申しますように,特例法期限までに精一杯頑張るということを申し上げる以外にないわけであります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。では,次の質問にいきたいと思います。 2番目は,市民に開かれた市政,政治倫理の問題について,質問をさせていただきます。 これは冒頭申しましたとおり,今年の春先に熊本市議会議員が行っていました,市職員の人事に関する口利きの実態が,熊本市民オンブズマンの力で明らかになったわけであるわけです。権力を持つ者がその地位を利用し,不正なことを行う事件,例えば今話題になっていますのは,自民党の橋本龍太郎元首相が日本歯科医師会から1億円の小切手をもらった献金隠し事件など,内容はともかく,毎日のように新聞を賑わしているわけであるわけです。 口利きと言いますと,相当な広い範囲,政治倫理といいますと相当な広い範囲になるわけですから,今回の質問は範囲を絞りまして,宇土市役所職員の人事異動や昇任,昇格,配置異動の問題に関しまして,また特定企業への配慮につながるような口利きが議員などからあっているのではないかどうか,その実態について把握されている範囲で結構ですので,総務企画部長にお尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) お答えいたします。 人事異動に伴う口利きについてでございますが,これまでに記録を残しているわけではないために分かりません。しかし,異動や昇任については,これまでも勤務評定の結果や業務適正,本人の希望等を参考にして,公正に実施しているものであり,例え人事異動に関しての口利きがあったとしても,それを受け入れるようなことは行っておりません。 また,業者の指名に関する口利きなど,特定企業を優遇するような働きかけにつきましても,特段の記録はありません。工事の請負や物品購入などの発注過程におきましては,業者選定に関する明確な指名基準を設け,指名審査会において厳選なる選定を行っておりますので,そのような介入が影響することはないと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。部長から今の段階で口利きがあっていると言われると私も困るわけなんですけども,記録がないということで,基本的には政治倫理,宇土市の場合は市長と市議会議員を対象にするということで,これは我々の問題ということでありますけれども,そういう実態はどうかということで,参考までにお尋ねをしたわけなんですけども,実態は,要はないということで理解をしたいというふうに思うんですけれども,市民の方がどう思われるかどうかというのはまた別な問題だというふうに思っております。 2番目,政治倫理条例に関する庁内の取り決めについてお尋ねをいたします。これは平成12年に議員提案によって,宇土市も政治倫理条例というのを作ったわけなんです。対象は市長と市議会議員を対象にしたということで,私はこの政治倫理規程を作るメンバーとして,いろいろ1年間をかけて審議をしたわけなんです。なかなか政治倫理規程といっても条文が長いから分かりづらいことになるんですけども,2つだけ例を上げますと,市の請負等の契約に関して,特定の企業などのために斡旋や紹介などの有利な取り計らいをしないこと。議員は,市職員の公正な職務執行を妨げたり,その地位による影響力を不正に行使するよう働きかけないことと,そういうようなことを例としてあげておるわけなんです。 そこで,この政治倫理条例に違反する,例えば職員の公正な職務執行の妨げとなる恐れのある事例が生じたような場合の対応について,例えばこの政治倫理条例を作った後で,宇土市として何らかの庁内で取り決めが検討されておったかどうか,再度,総務企画部長にお尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) 公正な職務執行への妨げとなる場合の対応につきましては,先ほどお答えいたしましたように,市の人事や請負発注等に関しての口利きについての記録がありません。職員は公平,公正,透明性を旨として,日々の職務にあたっておりますので,宇土市においては他市での事例のように,特段問題として認識されることはなかったものであります。したがいまして,口利き行為への対応については,全庁的な取り決めを検討したことはございません。ただし,政治倫理条例そのものについては,議員の皆さん方のご努力によって制定されたものであり,自ら決められたルールを自ら守っていただくことが,まず第一義的であろうと考えますので,さらなるご協力をお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。先ほども言いましたとおり,基本的には政治倫理規程の対象となる市長と議員が襟を正して,ちゃんと条文上やればいいことなんですけども,日本国中,なかなかそうじゃないということは,もう一般の方がよくご存じなわけなんです。 そこで,熊本市方式の導入ということを書いておるんですけども,これは熊本市が幸山市長になって,政治家など外部から不当な口利きを防止するとともに,行政の適正で公正な執行を図るために,市議など政治家をはじめとする市民などからの要望,相談等を文書化しまして,全て情報公開の対象としておる。今回の市民オンブズマンは,この情報公開の対象となった資料でいろんな議論が出たわけなんですけども,要するに熊本市の場合は,議員だけじゃなくて,市議だけじゃなくて,県会議員,国会議員,そして一般市民からのそういう要望も全て文書化して,情報公開の対象とすると,そういう方式をこれは熊本市方式と言っていいのかどうかわからないんですけど,要はそういう文書化というのを,口利きに対する文書化というのも宇土市としても検討されてはどうか,総務企画部長にお尋ねをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 総務企画部長岩本清嗣君。 ◎総務企画部長岩本清嗣君) 口利きの文書化について,お答えをいたします。 熊本市が導入している口利き行為防止と言われる手法につきましては,八代市においても今年5月から導入されております。これは,議員からの要望等に限らず,県議,国会議員各種団体や市民などからの口頭や電話による要望,相談等についても,全て文書化し,上司へ報告することにより,組織として対応することとしているものであります。 市民等からの要望,相談等については,職務を適正に執行していく上で,当然,上司への報告など,組織としての対応が基本であると考えております。 宇土市においては,案件の重要性や緊急性等に応じて,上司への報告を行っているところであります。ただ,明文の規定がないため,そのような要望,相談等の処理過程などが,形に残らないものが多数あると推測できますので,情報の共有,情報の公開の観点からも,全てを文書化するという熊本市方式は,今後研究すべき課題であると思っております。 要は,先ほども申し上げましたように,執行部における対応の前に,議員さん方のご協力に委ねるところが大でありますので,よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。熊本市方式というのを研究すべき課題であるということであるわけなんです。これは利点,悪い点,当然,業務煩雑になるということもあるんですけども,時代が情報公開という時代でありますから,幸山市長になってそういうことをとられたんだというふうに思っております。 ぜひ宇土市も検討していただきたいというふうに思います。 最後の質問になりますけれども,これは附属ということで質問をさせていただきたいんですけれども,先ほど申しましたとおり,政治倫理条例を審議したときに,1年かけて審議したわけなんですけども,対象を市長,そして市議会議員ということで対象になったんですが,途中で県議会議員も入れたがいいんじゃないかとか,助役,収入役も入れたらいいんじゃないかという意見も,議論も実は出たわけなんです。ですけれども,その時点では選挙で選ばれた方ということで,市長,議員ということになったような,そういう経過だったような気がしております。 しかしながら,市長だけじゃなくて,3役,特に私は助役のことで今回質問したんですけど,これは最初に断っておきますけども,宇土市の収入役,助役さんが悪いことをしたということじゃありませんので,ご理解をいただきたいというふうに思いますけども,あくまで論議上ということでお話をさせていただきますけれども,やっぱり3役となりますと,いろんな意味で影響力のある方であるということは間違いないと思います。 そこで,結局これは議員立法ということもできます。今の時点でどうこうということじゃないんですけども,市長に例えば政治倫理規程,こういうご時世でありますので,やっぱり襟を正すための市の3役,当然権力を持っている市の3役の方も広げるということについて,政治倫理規程の範囲を広げるということについて,市長のお考えをお聞きしたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) ただいまの上村議員のご質問の趣旨は,政治倫理条例の対象に助役,収入役も含める必要があるんではないかと,それについて私の考え方を,ということだったんだろうと思いますが,一般的な政治倫理条例を作っておる場合と,宇土市議会において議論をされた政治倫理条例,これは実は,これはもう議員さん方が一番ご存じなわけでありますが,議員を対象とした政治倫理条例を作るということで,みなさん方,相当時間をかけて,いろんなところに勉強に行かれて素案をつくられたわけでありますが,その大詰めになって,これは市長もこれに入ってほしいと,当時この委員会の座長役を務めておられた田代厚志議員から,そんな話があったわけであります。 私は,市長を含めることについていささかも反対をするものではございませんけど,こういった条例をつくる,しかも対象をどこまでするかということをまず最初に決められて,そして私共,執行部も含めて,検討をされるべきものではないかと。議員を対象とした検討をされて,後で市長,あるいは助役,収入役をくっつけるというようなことをされるのは,いかがなものかと,実は申し上げた経緯があるわけでありますが,私も選挙で市民の皆様方から選任をされた立場の者でありますので,これはみなさん方から求められますならば,当然,私も含めていただいて,それは結構ですということを申し上げて,今日の条例の対象になっておるわけでありますが,助役,収入役については,これまたいろんな考え方があると思いますけれども,私は市長の下で補助機関として業務の執行にあたっておる職でございますので,これは全て市長が責任を持って助役,収入役の業務をある意味で指揮,監督をする。そういう立場でありますので,政治家の政治倫理条例の対象とされる必要はないんではないかと。そのときに,そのように申し上げたわけでありますが,その考えは私は今でも変わっておりません。ただ,上村議員,助役については強い権限を行使するというご指摘でありますけれども,それはあくまでも今申しましたように,市長の補佐役として権限を行使しておるということをご理解をいただくならば,この政治家を対象とする政治倫理の条例の対象とする必要は,私はないんではないかというふうに思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 上村雄二郎君。 ◆3番(上村雄二郎君) はい。これは,今日結論を出すというわけじゃないものですから,私も1年間審議をした中で,いろんな勉強をさせていただいて,場所によっては市の管理職も含めたらいいんじゃないかというような意見を出された地域もあったわけなんです。考え方だというふうに思っております。なぜ私が,市の3役,特に助役さんまで含ませることについて,今回,市長にお尋ねをした理由と言いますのは,少し説明をさせていただきますと,宇土市の政治倫理条例の内容,なかなかこれ難しいんですけども,要は権力の地位にある人が,特に市議会議員と市長は,その地位を利用し,行政の仕事に関して悪いことをしてはいけませんよというようなことを,書いてあるんだというふうに私は理解しております。 そこで,なぜ3役かということになるわけなんですけども,これは,その前に宇土市の公共工事について,また少し説明をさせていただきたいんですけども,平成14年度の宇土市が発注しました公共工事の額が14億円あったわけなんです。その落札率というのが97.39%,つまり宇土市の100円の定価,仮定ですけれども,100円の定価に対して,業者の値引きが2円61銭しかなかったと言っていいのかどうかわからないんですけれども,値引きが2円61銭であったということなんです。もしも業者の値引きが2割程度あれば,宇土市の手出しが14億円ではなくて11億円で済んだと,計算上は何もせずに3億円のコスト削減ができたということが言えるわけなんです。そして,この宇土市の入札というのは,指名競争入札制度をとっておるわけなんです。ご存じと思いますけども,指名審査会があらかじめ市に登録された業者を工事毎に5から15社程度指名をして,その指名された業者だけが市の入札に参加できる制度であるということであるわけです。当然,非公開でやるということでありますけれども,この指名審査会,公正中立であるのは当然だと思うわけなんですけども,要は機能次第では宇土市の財政に大きな影響を与えかねない,そういう機関であろうというふうに私は考えるわけです。そして,この指名審査会の会長が助役であるということであるわけですから,この文言を見た範囲内だけで考えますと,助役さんもすごい権力があるじゃないかということだったらば,市会議員よりも助役さんの方が実は権力があるじゃないかと。それだったらば,政治倫理条例の範囲にも入れたらどうかなというのが,将来の課題として私は今回,一般質問をしたわけなんですけども,市長は,今の時点では必要ないということでありましたので,それはそれで結構だというふうに思います。 それでは,以上を持ちまして私の質問を終わらせていただきます。                    (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 10番,村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) おはようございます。刷新クラブの村田でございます。9月定例会の質問の機会をいただき,ありがとうございました。 今回質問いたします事項は3点でございます。 第1点は,昨年度より導入されております学校評議員制度の目的と概要,またその成果について。2点目が,非行の実態と学校内における非行防止対策をお聞きいたします。3点目が,健康福祉館の運営全般についてであります。執行部におかれましては,的確にご答弁をお願い申し上げまして,質問席につかせていただきます。                 (質問席へ移動) まず,学校評議員制度について,お尋ねをいたします。 文部科学省の調査によりますと,学校評議員制度の全国の市町村の導入状況は,制度が開始されてから1年後,平成13年の4月には21.2%の市町村が取り入れておったわけでございます。その後,平成15年7月には64.2%の市町村立学校に導入され,年々広がりを見せております。制度は保護者や地域住民の意向を把握し,それを学校経営の方針や考え方などに反映することにあると言われております。 そこで,学校評議員制度の目的と概要,宇土市においての実施状況,導入状況についてご答弁をいただきたいと思います。教育部長,お願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えをいたします。 まず,学校評議員制度についてご説明をいたしたいと思います。学校評議員制度は,平成10年の中央教育審議会の答申を受けまして,より一層,地域に開かれた学校づくりの観点から,保護者や地域住民の信頼を得,活力ある教育活動の実施,学校と家庭,地域社会との好ましい連携のあり方,さらには学校長の行う学校運営について幅広く地域の意見を反映して,学校づくりを進めていくため,評議員一人一人の責任において,意見を述べ,助言を行う制度でございます。これを多少,具体的に申し上げますと,児童の地域での様子,あるいは学校行事への意見,PTAや地域との連携,学校の環境整備についての提言をいただくことや,校長の行う学校運営や教育活動に対して,外部評価を行う制度でございます。 次に,その概況でございますけども,当市におきましては,平成14年度に試験的に走潟小学校と網田中学校に導入いたしました。平成15年度から全小中学校に導入し,さらには本年度は加えて幼稚園にも取り入れております。 その評議員の人選方法でございますけども,学校長,幼稚園長から地元の適任者,例えば元PTA役員等,学校運営,学校教育に関し適切な情報提供や助言ができる方を推薦してもらいまして,教育委員会で委嘱をしております。 また,学校評議員に関する規程では,5人以内とされておりますけども,現実には各校3人を委嘱しまして活動をいただいております。 また,評議員の意見提言の場としましては,一人一人,それぞれの責任において意見を述べる場合や,3人一堂に会し意見を交換する場合と,学校の事情とか実態により,活動方法には多少の違いはあるかと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) それぞれ学校に3人ずつ評議員を設置されておるということでございます。 15年度からということでございますけども,じゃあ15年度の学校における評議員の活動の具体的な内容と,その成果についてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えをいたします。 全国的に教職員の不祥事が続き,学校現場の閉鎖性との関係が取りざたされる風潮にあります。それに対し,本制度の導入は,学校を地域に開き,評議員を代表として,地域の人の意見を直接聞き,それを職員に伝えることにより,教職員の意識改革と意欲の喚起に役立っているものと考えております。 それでは,学校評議員制度の導入後の主な活動状況を多少例示いたしますと,学校に対する意見,感想といたしまして,児童生徒の学校外,地域での様子の情報提供。授業参観や学校行事に参加しての感想。またはその他,部活動等の教育活動に対する意見。PTAや地域との連携,協力。教職員の授業方法等についての意見等と,多方面にわたっての提言をいただいております。 また,学校評議員制度の導入成果といたしましては,学校経営上の推進点,改善点等が把握でき,その後の学校運営,教育活動,生徒指導などの参考にすることができた。あるいは,いただいた意見を取りまとめ,職員に配布。全職員の共通理解を図られた。またPTAや地域との連携推進の参考にできた。それから,学校外,地域での児童,生徒の様子等,学校ではつかみにくい情報の提供をもらえ,児童,生徒の状況把握に役立った等と,学校からは話を聞いているところでございます。 また反面,教育課程等の教育内容に深く関わる分野での意見がなかなか出にくく,授業参観や地域での児童生徒への接触も限られてくる等の意見もあり,また学校評議員の役割の一つでございます,地域との連携を深めるパイプ役としての役割の部分でまだ,完全に機能しておらず,今後の課題というふうに思っています。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 導入から1年ということで,成果も今からだというふうに思いますけども,末尾の方で言われましたように,課題が多々あるような気がいたしますけども,学校の経営の方針や考え方,学校行事への協力,学校校区の安全確保と,多岐にわたっての意見をいただけるものだと思いますし,教育の目標なり活動計画に反映できるものではなかろうかというふうに期待をいたしております。 次に,ご答弁の中にもありましたように,PTAとの連携というお話があったわけですけども,PTAというのは私なりに理解しておりますのは,保護者と教師が会員になり,学校毎に形成をされ,児童,生徒の健全な育成を図る,自主的,民主的に運営されている団体だというふうに承知いたしております。したがって,PTAとの学校評議員の制度の関係につきましてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) PTAとの関係ということでございますが,今,村田議員が言われましたように,既存の組織として,学校にはPTA組織がございます。しかし,PTA組織の位置づけは,児童,生徒の健やかな成長を図ることを目的とし,保護者と教師が会員となり,学校毎に結成され,自主的,民主的に運営される団体でございまして,取り組むべき目標は,言われましたように,一つ,学校及び家庭における教育の理解と振興。それから2番目に,児童,生徒の校外生活の指導。3番目に,地域における教育環境の改善,充実等とされております。PTAと学校評議員との関係を申し上げますと,先に説明いたしましたとおり,学校評議員制度とPTA制度は,その目的として担うべき役割が異なっておりますので,この学校評議員が導入されたことにより,PTA等の役割がなくなり,または抵触するものではなく,学校評議員とPTA組織等が,それぞれの目的に応じて活動を行い,相互に補い合いながら学校運営,児童生徒の健全育成に資していくものというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) PTAと評議員制度,十分連携をとっていただいて,青少年の健全育成のために役立つようにお願いを申しあげておきます。 次に,非行の実態と対策について,お伺いをいたしたいと思いますけども,社会構造及び経済状況の変化に伴いまして,核家族化が進行し,共稼ぎ家庭等が増加をしておりますし,青少年の非行化は年々増加の傾向をたどっており,また低年齢化をしていると言われております。宇土市におきましても,校内暴力やいじめ,ゆすり,飲酒等,増加傾向にあるというふうに思いますけども,宇土市におきます非行の実態について,まずご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) 宇土市の非行の実態についてのご質問に,お答えをいたしたいと思います。 市の少年非行の現状を,少年犯罪で検挙された刑法犯少年と,不良行為で補導された不良行為少年の概要について,松橋警察署の資料に基づきましてご説明をさせていただきます。 はじめに,少年犯罪で検挙されました過去3年間の学識別刑法犯少年の推移を,延べ人数で申し上げますと,まず平成13年度,小学生が0,中学生が18人,高校生16人,無職少年2人,有職少年3人,その他2人で,合計41人でございまして,うち小中学生が18人でございます。それから平成14年度は,小学生2人,中学生16人,高校生12人,無職少年8人で,合計38人というふうになっております。このうち小中学生は前年と同じく合計18人でございます。また,平成15年度は小学生7人,中学生33人,高校生28人,無職少年14人,有職少年4人,合計86人となっております。うち小中学生が合計40人となって,若干増加の傾向にあるように思われます。 一方,学校からの報告状況を申し上げますが,集計の方法等が若干異なる関係がございまして,警察の数字とは単純な比較になりませんけれども,平成13年度で対人暴力4件,窃盗・万引き15件,恐喝5件,その他9件,合計33件でございます。平成14年度は,対人暴力3件,窃盗・万引き9件,恐喝3件,喫煙・飲酒12件,その他5件で合計32件でございます。平成15年度につきましては,対人暴力3件,窃盗・万引き9件,恐喝1件,喫煙・飲酒5件,合計で18件となっております。ちなみに平成16年度の7月までの状況を申し上げますと,対人暴力,これはいじめでございますけども1件,窃盗・万引き1件,恐喝1件,喫煙・飲酒7件,その他6件,計15件となっております。 このような非行犯罪等の件数増加の原因の一つとして考えられることは,深夜24時間営業のゲームセンター,あるいはインターネットカフェの普及での少年の深夜徘徊等の増加や,コンビニ,ショッピングセンター等の普及で少年達による万引き,窃盗等の増加が要因になるんじゃないかというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今の答弁を数字的に比較をいたしますと,松橋署の資料では,13年度が41人,14年度が38人,15年度が86人という数字の報告であったと思います。学校からの報告としては,13年度が33件,14年度が32件,15年度が18件,平成16年度,今日現在ですかね,15件という報告であったかというふうに思います。 これは,最近熊日新聞なり,昨日だったと思いますけども,NHKのテレビの中で,教育委員会がそれぞれ学校内の暴力等,いじめ等についての数字の報道がされておったわけでございます。学校側の数字,県全体の話ですけども,増加をいたしております。宇土市は,学校からの報告によれば減少傾向というので,喜ばしいことか,学校側が教育委員会に対して校内暴力等についての報告がどうであったかということが問題ではなかろうかというふうに思いますし,その報告の範囲と内容等が問題であるというふうに思っております。 次の事項に関連がありますので,そういうふうにまず指摘をいたしておきます。 次に,学校内における非行,暴力なりいじめ等の掌握を教育委員会でどうされておるのかをまずお聞きをいたしたいと思います。その中で,特に次世代を担う青少年を健全に育成するには,家庭,学校,地域,それぞれが責任を持って,それぞれの責務を果たすことが大切だというふうに思っております。また,三者が協力し合って取り組むことが,今日,盛んに言われておるところでございます。 そういうことで,学校と教育委員会との関係が,まず十分でなければなかなか対応が難しいというふうに理解をいたします。したがって,学校内における非行の実態をどのように教育委員会として掌握をされておるのか,またどういう対応をされておるのかについてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えをいたしたいと思います。 学校内においての暴力行為やいじめ等につきましては,そのような事案が発生した場合には,まず学校から電話,ファクス等で教育委員会宛に速報がありまして,その後,正式に校長の方から文書での報告の提出がなされます。教育委員会に提出された報告書は,宇城教育事務所を通じまして,県教育委員会の方へ進達されます。教育委員会では,各学校に対してはどんな小さな事案でも,教育委員会への報告は必ずしていただきますように,折に触れ校長会等の席上でお願いしておりますので,その報告により,事件等の発生の把握をいたしているところでございます。また,学校長からの報告につきましては,再度,指導主事により,詳細な聞き取りを行いまして,その後の学校指導を行っているところでございます。 暴力行為など,事件の発生後の対応としましては,学級担任や教頭,生徒指導主事等により,当事者の面接指導や,家庭訪問等を行い,原因の究明と問題の解決に向けての努力をいたしますが,問題の根が深く,単純に解決に至らない時や,学校だけでは問題に対処できないような場合につきましては,関係機関,警察,福祉事務所,児童相談所との連携を十分図ってきております。 特に,警察とは今年4月1日から,学校警察相互連絡制度の協定を結びまして,より緊密な連携を図っているところでございます。また,問題の状況によっては,学校,教育委員会,関係機関からなりますサポートチームにより,支援を行っているところでございます。しかし,発生している問題の状況認識や対処の仕方が,学校間では多少食い違いがあるように思われますので,今後,校長,教頭等を個別に指導していくとともに,学校自身が学校内の問題として捉えていただき,しかも地域の協力を得るため,青少年健全育成協議会等々もございますので,そことも議論を深めながら,協力を得ながら対処していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 教育委員会と学校,学校から報告があって掌握をされておる。また,教育委員会ではその都度,校長会等において大きいこと,小さいことの報告はしてくれというお願いをされておるということですが,こういう一般質問,議会の場で申し上げるのも何かと思いますけども,具体的な中身は申し上げませんけども,総論的に申し上げたい事例を紹介をいたします。 これは,学校内で暴力があって,その子が不登校になって,10日以上学校に行かなかった。その間,学校としては努力はされておったような気がしますけども,その努力が不十分であった。そういう中で,被害を受けられた保護者が警察に報告をされ,軽犯罪少年というか,松橋署に報告がされておる。それを私も被害を受けられた保護者の方から聞いて,教育委員会にどういう実態調査があったのか確認をいたしますと,まさしく10日から12日間は教育委員会としても承知がされておらなかったという中身でなかったろうかというふうに思っております。 暴力の内容等については,ここで申し上げることは差し控えますけども,相当悪質な校内暴力であったというふうに思います。また,学校が教育委員会に事件発生時に,その時に報告がされてなかったことに,大変怒りと言いますか,憤りを感じております。特に学校側の非行,暴力,校内いじめ等についての,校長先生をはじめ,担任,生活指導主事,先生方の非行に対する問題意識の欠如があったのではないかというふうに思っております。 また,事件が発生し,その後の事件調査についても不十分であったような感じがいたしております。今日まだ,その子どもは学校で一人勉強をしておる。また宇土の中央公民館の方に2学期からなって学習をしておるということで,問題の解決には至っていないような気がいたしております。 そういうことで,今後とも学校と教育委員会の,特に学校側については,教育委員会には大なり小なり,いろいろ非行,いじめ等があったものについては,報告をされるように指導をしていただきたいというふうに思います。 では,学校側において,自主的にどういう非行防止対策をされておるのかについて,ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えをいたします。 各学校では毎週1回,定期的に生徒指導委員会,またはいじめ不登校等対策委員会を開きまして,最近,学習態度や行動等で気になる子どもや,不登校気味な子どもについて情報交換会議を開いております。この会議は,校長,教頭,養護教諭,生徒指導主事,各学年の生徒指導担当者等で構成され,生徒指導主事が中心になって,会を進行しております。 協議内容につきましては,今,生徒指導面で問題であると考えることや,いじめ等が発生した場合に,学校としてどのような対策をとっていくかと,未然の防止策や,問題が発生した場合の対策について協議されております。当然,問題の大小に関わらず,議題になったことは,全職員への共通理解を図っております。また突然事故,事件等が発生した場合は,市の教育委員会が作成しております「事故発生時の対応について」のマニュアルに応じまして,教育委員会と連携を図り,各学校は迅速に誠意を持って事にあたるようにお願いしているところでございます。 また,このマニュアルの機能が十分果たせますように,常に危機意識を持って真摯に対応されるよう,さらに今後,指導徹底を図っていきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) はい。学校内においては,今の答弁では生徒指導委員会なり,いじめ不登校等対策委員会でいろいろな大なり小なりの非行等については,議題として協議をされておるという報告であったかというふうに思います。 では,生徒指導委員会なりいじめ不登校等対策委員会で議論をされた事案について,教育委員会の方に報告があるのかないのかについて,ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 教育部長,吉永栄治君。 ◎教育部長(吉永栄治君) お答えいたします。 この問題につきましては,学校独自で開催されておりまして,この両委員会の会議の内容の報告につきましては,現在はもらっておりません。今後,報告をしてもらうようにしていきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 何でそれぞれの委員会の報告についてお聞きしたかというと,やっぱり非行が発生してから,事前といいますか,発生後,どういう調査をするのか,対応をするのかというのが一番大切なことであります。それを時間を失すれば,大きな問題にも発生すると思いますから,生徒指導委員会なり,不登校等対策委員会で議論をされました議案については,教育委員会としてもそれぞれ学校側に報告をしていただくように,ぜひお願いを申しあげておきます。そうすることによって,事例調査が十分にでき,非行防止対策が学校,家庭,地域でもできるような感じがいたします。 それと,青少年育成協議会,それぞれ7校区にあるわけですけども,先般,緑川の青少年育成協議会があったわけですけども,それぞれ小学校なり中学校,校長先生なり教頭先生は,その構成メンバーでもございます。残念ながら,該当いたします校長先生なり教頭先生は,そのときお見えにならなかったわけでもございます。特に,育成協議会というのはPTAなり区長さんなり,民生委員の方,全てメンバーでございますし,非行問題についてのお話が出たところでもございます。要するに,学校側としては,そういう青少年育成協議会,会議があるときには校長先生ができなければ,教頭先生。教頭先生ができなければ生活指導主事あたりを出るように教育委員会の方でも指導をしていただきますように,お願いを申しあげておきます。 教育委員会関係については,以上ですけども,非行と言いますのは,将来を担う子どもたちでございますので,まず学校側が非行の事案について,つまびらかにしていただくことが非行の解決の第一歩だというふうに思いますから,そこらあたりも合わせてお願いを申しあげ,教育委員会の関連します質問は終わらせていただきます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田議員の一般質問は,あと1つ残っております。健康福祉館の運営について残っておりますけれども,時間の都合もございますし,議事の都合上,昼食のため,暫時休憩をいたします。 午後1時から会議を開きます。              -------○-------                 午前11時45分休憩                 午後 1時00分再開              -------○------- ○議長(河野龍之祐君) 午前中に引き続き,会議を開きます。 10番,村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) はい。では,私の最後の質問になります,健康福祉館の運営全般について,質問を申し上げます。 議員ご案内のとおりで,平成7年3月に建設された健康福祉館は,本年度で早10年を経過しようとしております。その間,県下各地に温泉センターが建設され,健康福祉館を取り巻く経営環境は,厳しい状況下に直面し,年々入館者数は減少する中,施設管理費が高騰し,経営は悪化の一途をたどっているというふうに思います。 そこで,平成7年から平成15年度までの決算状況について,答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 健康福祉館あじさいの湯は,平成7年度にオープンをいたしておりますが,今年度,15年度までの決算状況について申し上げます。 平成7年度,歳入4,398万6,900円,歳出3,358万7,740円,比較1,039万9,160円。平成8年度,歳入3,449万610円,歳出2,778万1,072円,比較670万9,538円。平成9年度,歳入3,206万9,400円,歳出3,051万983円,比較155万8,417円。平成10年度,歳入3,132万100円,歳出3,392万6,711円,比較減の260万6,611円。平成11年度,歳入3,039万7,900円,歳出4,097万4,248円,比較減の1,057万6,348円。平成12年度,歳入3,515万9,080円,歳出4,781万8,831円,比較減の1,265万9,751円。平成13年度,歳入3,432万202円,歳出3,497万7,196円,比較減の65万6,994円。平成14年度,歳入2,976万5,166円,歳出3,545万3,293円,比較減で568万8,127円。平成15年度,歳入2,746万9,816円,歳出3,561万9,907円,比較減で815万91円。なお,歳出の中に工事費も含んでおります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今,平成7年度から15年度までの年次別の決算報告をいただいたわけですけども,歳入歳出,それと比較ということで表現されましたけども,歳入歳出から引いて,比較というのは差し引き損益だというふうに思います。その中身を見てみますと,平成7年から8,9,差し引き損益において黒字でございまして,3カ年で1,866万7千円の累積の黒字になっております。それと,平成10年から15年の6カ年間におきましては,差し引きで累積の4,033万7千円の赤字決算ということになります。9カ年トータルで言うならば,プラスマイナスいたしまして,2,167万円の赤字ということになります。特に近年,赤字が多くなっております。工事費を含んでおるということでございますけども,平成10年から赤字傾向になり,平成14年度は568万8千円の赤字,平成15年度は815万円の赤字ということで,年々赤字が増えてきておるということになります。したがって,歳入歳出部分につきまして質問を申し上げたいと思います。 まず,歳出の部分についてでありますが,平成15年度歳出総額,今の説明では3,561万9,907円ということでありますので,主な項目別の割合,総額に占めます割合についてご答弁をいただきたい。 それともう1点は,需用費と委託料についてでありますが,需用費の割合,これが当初では需用費が全体の割合におきましては需用費が40.4%,委託料が57.8%ということでなるかというふうに思いますけども,需用費の内容と委託料の内容等について,あわせてご答弁をいただきたい。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 まず,平成15年度の歳出の主なものについて,金額及び割合について申し上げます。 歳出の主なものにつきましては,需用費が1,438万6千円で,40.4%。委託料が2,056万1千円の57.8%で,合わせますと98.2%を占めております。 次に,需用費及び委託料の内容について申し上げます。まず,需用費でございますが,1,438万6千円の主なものにつきましては,ボイラーの灯油代388万3千円,26.9%。光熱水費424万7千円,29.5%。消耗品費254万円,17.6%。ガス代114万5千円,7.9%。修繕料235万9千円,16.4%となっております。また,委託料2,056万1千円につきましては,シルバー人材センター委託料が1,649万2千円,80.2%。館内清掃業務が159万7千円で7.8%。温泉ろ過設備機器保守点検業務委託他9件,247万2千円,12.7%の委託料となっております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今,15年度の歳出総額に占める割合について,ご報告があったわけですが,需用費が40.4%,委託料が57.8%,歳出総額全体に占める割合が2項目で98.2%ということで,ほとんどの部分が2つでウェイトを占めております。特にその中で,需用費の平成7年度から平成15年度までの推移を見てみますと,需用費は大体40%から45%台で7年から15年度までは推移をいたしておりますけども,委託料は,平成7年度は総支出額に対しての割合が40.2%になっております。それが,今の説明によりますと,15年度は57.8%ということで,17%強,上昇をいたしております。したがって,その原因についての答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 委託料の増加の要因についてでございますが,平成7年度から平成9年度の6月末日までは,市職員2人が配置をされておりました。その後,配置がなく,シルバー人材センターの方に毎日6人から8人に増員,また毎週月曜日の休館日を第1,第3月曜日の休館日へ,年末年始の休館日6日間を2日間へ変更,さらに平成12年度,13年度の2カ年につきましては,緊急地域雇用創出特別基金事業の補助事業の活用を図ってまいりました。ということで,委託料が開館当初に比べますと,増額になっているというのが要因でございます。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 委託については,シルバー人材センターだけではないというふうに思いますので,委託管理の主な先と言いますか,委託先と事業名,委託の内容,金額,契約の種類等について,ご報告をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 委託管理の主なものについて申し上げます。 委託先,委託内容,委託金額,契約の種類の順に申し上げます。シルバー人材センター,執務管理業務委託1,649万2千円,随意契約。有限会社宇土環境,合併浄化槽保守点検41万5千円,随意契約。有限会社九州エーメック,温泉ろ過機器保守76万7千円,随意契約。有限会社九州エーメック,空調設備保守36万8千円,随意契約。リスロン株式会社,浴槽洗浄清掃159万6千円,随意契約。リスロン株式会社,浴槽パイプライン洗浄36万2千円,随意契約。なお,他に6社,56万1千円委託しております。合計いたしまして,2,056万1千円となっております。 以上です。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 委託先と委託の内容等については分かったわけですけども,平成7年の3月にオープンをいたしておりますので,委託料金について,委託料について見直しが平成7年度から15年度の間にわたって,見直しがあったのかなかったのかが第1点。 それと,今後,見直しを検討されるのか,そこらあたりの答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 他の随意契約の中で,浄化槽,そういった空調設備関係等には見直しを行っておりません。なお,シルバー人材センターとの委託金額が主なものでございますので,予算編成時にシルバー人材センターと協議の上,検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 保守点検委託料については,見直しをしたこともあるけども,シルバー人材センターの委託については,見直しをしておらんということですか。高くなったのか,低くなったのか,それだけで結構です。高くなったということですね,はい。 特に,需用費についても,平成7年度から15年度まで,大体40%前後で推移をいたしておりますけども,歳出の部を改善するには,やっぱりそういう需用費の節減も大切だというふうに思います。それと合わせて,委託料,保守点検委託料,それにシルバー人材センターの施設管理委託料があるわけですが,特に最近,緑川工業団地等,企業が来ておりますけども,厳しい経済環境下の中で,各企業が導入している臨時,パートと言いますか,賃金は非常に安いわけでもございます。特に今後,委託料について,予算編成時に検討するということでありますが,厚生労働省が示しております地域別最低賃金表がございます。それらの実態表と,それぞれ企業が来ております臨時雇用の賃金と比較をしながら,まず検討をしていただきたいというふうに思います。 それと,保守点検の委託料についても,随意契約ということでありますけども,やっぱり何と言いますか,競争の原理が働くような見積もりと言いますか,制度の仕組み等の検討もぜひお願いを申しあげておきたいと思います。 10万円でも20万円でも100万円でも下がることが,健康福祉館の経営向上につながるというふうに思います。よろしくお願いをいたしておきます。 では,歳入部門,収入部門について,質問を申し上げます。平成7年度から15年度までの年次別の入館者総数の推移について,まずご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 平成7年度から平成15年度までの入館者の推移について申し上げます。平成7年度,13万2,259人。平成8年度,10万5,756人。平成9年度,9万8,999人。平成10年度,9万6,743人。平成11年度,9万4,258人。平成12年度,10万1,040人。平成13年度,9万7,899人。平成14年度,9万3,462人。平成15年度,8万6,586人。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今の答弁を要約しますと,平成7年度が13万2,259人ということで,ピークになっております。したがって,最低年度が15年度の8万6,586人でありまして,平成7年度に比較しますと,4万5,673人が減少いたしておるという報告であります 利用者については,宇土市内の方,宇土市外の方,あるというふうに思いますので,平成7年度と15年度を比較されて,宇土市内の利用者数,市外の利用者数の差について,どのくらい減っておるのか,ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 平成7年度と平成15年度の市内,市外の比較について申し上げます。 まず,平成7年度でございますが,市内入館者数9万143人,割合といたしまして68.2%。市外入館者数4万2,116人,割合で31.8%。それから,平成15年度でございますが,市内入館者数7万2,907人,割合で84.2%。市外入館者数1万3,679人,割合で15.8%。この7年度と15年度の比較でございますが,市内入館者数で減の1万7,236人,割合で減の19.2%。市外入館者数で減の2万8,437人,割合で減の67.5%。総数といたしまして,減で4万5,673人,比較で減の34.5%となっております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 今,7年度の比較で,15年との比較の中で,市内入館者数が7年度に比べて1万7,236人減,市外入館者が2万8,437人の減という報告があったわけであります。そういう中で,単純に,単純にと言いますか,平成7年度から15年度まで,年次別の入館者総数を見てみますと,平成7年度から右肩下がりになり,平成11年度には9万4,258人の方が利用された。その後,平成12年度にはちょっと持ち直しまして,10万1,040人という10万台に回復をし,その後,右肩下がりがひどうございまして,15年度には8万6,586人というデータになっておるようでございます。したがって,平成12年度と15年度の比較について,四半期毎に市内,市外の実態を報告をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 平成12年度と平成15年度の入館者数の比較の中での,市内と市外の比較について申し上げます。 第1四半期,平成12年度,市内の人2万784人,市外の人5,035人。平成15年度,市内の人1万8,091人,市外の人3,953人。比較をいたしまして,市内の人,減の2,693人,市外の人,減の1,082人。第2四半期,平成12年度,市内の人1万9,139人,市外の人4,636人。平成15年度,市内の人1万7,377人,市外の人4,048人。比較で市内の人,減で1,762人,市外の人,減で588人。第3四半期の平成12年度,市内の人1万9,162人,市外の人4,642人。平成15年度,市内の人1万7,661人,市外の人2,665人,比較で市内の人,減で1,501人,市外の人減で1,947人。次に,第4四半期でございます。平成12年度,市内の人2万2,252人,市外の人5,390人。平成15年度,市内の人1万9,778人,市外の人3,013人。比較で市内の人,減で2,474人,市外の人,減で2,377人。合計いたしまして,平成12年度,市内の人8万1,337人,市外の人1万9,703人。平成15年度,市内の人7万2,907人,市外の人1万3,679人。比較いたしまして,市内の人,減で8,430人,市外の人,減で5,994人となっております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 冒頭,平成7年度から15年度の入館者総数の比較と市内市外の比較をお聞きした中では,市内が1万7千人,市外が2万8千人ということで,9年間のトータルでいきますと,市外の利用者数の減少が著しかったわけであります。今,平成12年度と15年度の比較を答弁をしていただいたわけですけれども,それが4カ年におきましては,逆転をいたしておるわけであります。答弁にもありましたように,12年度から15年度の推移,見てみますと,市内が8,430人減少しておる。市外が5,994人減少しておるということで,市内の減少率が高いわけであります。というふうに指摘をいたしておきます。あとで総括して,課題等についてはお話を申し上げたいと思います。 次に,年次別の入館料,金額にして年次別の入館料についての推移の答弁をお願いをいたします。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えを申し上げます。 入館料の推移について申し上げます。平成7年度,4,288万5千円。平成8年度,3,295万2千円。平成9年度,3,052万円。平成10年度,2,977万1千円。平成11年度,2,884万8千円。平成12年度,3,053万8千円。平成13年度,2,992万4千円。平成14年度,2,820万4千円。平成15年度,2,603万5千円となっております。 以上でございます。
    ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 入館料については,入館者数との関係があるわけでありまして,今の数字をまとめますと,平成7年度が最高の入館料で4,288万5千円。それが平成11年度には2,884万8千円になっております。それが平成12年度には3,053万8千円,幾分か持ち直し,その後,減少して,平成15年度では2,603万5千円ということで,最低の入館料になっておるようでありまして,差し引き損益では,815万円の赤字ということがその数字全体の決算状況を分析しますと読みとれるというふうに思います。 次に,雑収入についてですけども,これは大体150万円前後で推移をいたしておりますので,平成15年度の雑収入の主なものについて,ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 平成15年度雑収入の主なものについて申し上げます。タオル代25万2千円,ロッカー使用料47万5千円,マッサージ使用料18万8千円,売店使用料18万7千円,売店電気代29万6千円となっております。なお,合計いたしますと,143万4,816円となります。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 雑収入関係にはそういうことで,大体150万円前後で7年度から15年度まで推移をいたしておりますが,その中で,1点,確認と言いますか,お聞きを申し上げます。 今回の定例議会で,健康福祉館についての条例改正があっております。したがって,売店使用料,どこかに委託をされたと思いますけども,売店で販売されておる主な種類について,まずご答弁をいただきたい。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 売店の主なものでございますが,ほとんどが飲料水等でございます。それ以外でですね,牛乳と,それから雑貨,それからアイスクリーム等,そういったものが主でございます。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) もうちょっとはっきり言っていただきたい。私が言ったのは,条例改正との関連もあるからということで,売店での中身を聞いたわけであって,ではこっちから申し上げます。現行,「酒気を帯びているときは使用の許可を取り消す,使用を許可しない」というふうになっておる。それが改正後については,文章で書いてあります。「他人に危害を及ぼし,また迷惑をかけるおそれのあるとき」というふうに改正をされております。したがって,15年度において,酒類の販売があっておったのか,なかったのかの答弁をいただきたい。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 平成15年度でアルコール分,ビール等でございますが,6カ月程度販売を行っております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 健康福祉館条例においては,「酒気を帯びている人は許可しない」ということになっておりますので,それらを反省されて,条例が改正されて,提案されておるというふうに理解をしてよろしゅうございますかね。それ以上言いませんけども,今後はそういう条例と運営と言いますか,そこらあたりは事務担当部なり担当課なり,総務企画部関係ありましょうけども,全体的に条例と照らし合わせながら,何か不都合があるならばですね,早急に改正すべき問題であると思います。6カ月も8カ月もほったらかしておるということはいかがなものかというふうに思います。 次に,最後になりますが,要するに健康福祉館については,歳出の部,歳入の部について,現状を分析され,ご答弁をいただいたというふうに思います。課題については,要約をいたしますと,差し引き損益においては,平成10年度,以降6カ年においては4,033万7千円の累積赤字,それと歳出総額に占める需用費なり委託料の割合が,98%という数値になっておる。これをどう抑えるのか,それと入館者も年々減少いたしておる。平成7年度から15年度,比較すると4万5,673人,減少をいたしておる。したがって入館料も減少いたしておるという中身であります。したがって,そういう数字的な中身を捉えて,課題としてどういう課題をお持ちになっておるのか,また課題を捉えてどういう改善策をお立てになっておるのか,合わせてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 まず,課題としてでございますが,入館者の利用につきましては,オープン当時の平成7年度は,入館者数,市内9万143人,市外4万2,116人の合計13万2,259人で,市外は全体の32%を占めておりましたが,年々減少し,平成15年度は市内の方7万2,907人,市外の方1万3,679人の,合計8万6,586人で,市外の方は16%と,平成7年度の半分にまで落ち込んでおります。 これは,県内における公営温泉等の増加で,宇城地区で申しますと,平成8年度に不知火温泉,城南温泉がオープンしております。また,平成10年には中央町で佐俣の湯がオープンをいたしております。そういったことで,市内の方あるいは市外の方ともに,入館者が減少したことがもっとも大きく,今後,より一層の努力が必要であると思います。 また,改善策といたしまして,一つが需用費の抑制,二つ目で委託料の見直し,三つ目で入館料の検討,四つ目に入館利用者の拡大といたしまして,毎月第1,第3日曜のみを閉館とし,月1回の健康相談の実施,菖蒲湯,柚湯の提供,保育園児による七夕飾り,舞踊,歌謡祭などのイベント等を行い,また屋外サウナの新設を行ってまいりましたが,今後,あじさいマンドリンコンサート,マリーナで開催されますジュニアサッカー大会等の参加者へのPR,温泉の質あるいは効能を広報紙等でPR,あるいは老人会,子供会,婦人会等の各種団体との連携,また夏休み期間中には特に家族連れの集客を図る等,多くの人に利用していただくための対策が必要であると思います。また,五つ目として,経営改善の計画でございますが,一つとして,年間入館者数11万2千人を目標にいたします。二つ目,経費の削減。三つ目に,接遇の向上など必要があるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 数字的な課題を捉え,改善策として4点程度挙げられております。まとめれば,そういう項目になるかなというふうに思いますけども,入館料の検討ということでございますが,では,不知火とか城南温泉センターとか,佐俣の湯の料金,宇土の場合は300円か400円だったと思いますけども,他の近郊の3温泉センターの入館料については,どの程度になっておるのか,分かっておればご答弁いただきたい。 それともう1点は,温泉の質と効能を広報紙等でPRするということでございますけども,温泉の質については,どういう質なのか。あじさいの湯,健康福祉館,お湯の効能についてはどういう効能があるのか,あわせてご答弁をいただきたい。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 まず,不知火温泉ロマンの湯でございますが,こちらの方の料金が大人で500円,それから3歳から小学生までが300円となっております。次に,城南町の城南温泉スポーツ文化センターでございますが,こちらの方の料金が,大人500円,小学生以下200円ということでなっております。それから,中央町の佐俣の湯でございますが,大人が400円,それから3歳から小学生までが200円となっております。 それから,温泉の効能等でございますが,疲労回復,それから神経痛,それから不眠症,動脈硬化,それから高血圧などとなっております。 以上でございます。 失礼いたしました。単純温泉でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 入館料を比較しますと,宇土のが安いかなという感じはいたしますけども,これは接客なり施設全体のサービス,特に接客サービス等の問題も関係がすると思いますので,それらと十分検討され,収入,支出のバランスがとれるような料金体系に検討されたらいかがかというふうに指摘を申し上げておきます。 それと,経営改善計画の中で,年間入館者数11万2千人という目標ということで報告がありましたけども,これはどういう根拠での数字なのか,ご説明をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 11万2千人の目標でございますが,歳入歳出の採算ベースでございます。したがいまして,現在の市内の方300円,それから市外の方400円での採算ベースで,必要な数字が11万2千人でございます。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 村田宣雄君。 ◆10番(村田宣雄君) 目標を掲げられて,それを達成するために努力されることは大変必要でありますけども,平成15年の入館者数8万6千人から照らし合わせますと,2万8千人,3万人弱程度の入館者を増やさなければ,経営分岐点と言いますか,現在の歳出総額に対しての収益確保はできないということになるかと思いますので,なかなか厳しい環境にあるというふうに思います。 したがって,先ほど言われました需用費の抑制,委託料の見直し,さらには入館者へのサービスの向上等を図っていただくこと,見直しをされること,あわせて経営が差し引き損益においてプラスになれとは申しませんけども,差し引き0になるような経営管理努力をしていただきたいというふうに思います。 これを持ちまして,私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。                   (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 19番,建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 議員各位におかれましては,お疲れのところ,しばらくの間お付き合いをいただきたいと,このように思います。 今回は,一般質問におきまして4点質問させていただきますので,執行部各位におかれましては,明確な答弁をいただきたい,このように思います。 まず第1点目に,農業に関する質問でございますけども,住宅周辺における農薬散布の状況,また本市の取り組みについてお尋ねさせていただきたい,このように思います。農薬問題におきましては,本市のみならず,内外ともに大きな社会問題の一因であることはみなさん方もご承知かと思います。特に無人へリコプターでの農薬散布等においては,住宅地周辺での住民にとりましては,健康問題につきまして最大の関心事でもございます。そこで,本市のそれに対する取り組み。また,国及び県が何らかの計画があれば,ここで伺いたいと,このように思います。経済部長の宮下さんにお願いしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 市民の方々より,健康被害などに関する苦情などが寄せられております。その内容といたしましては,水稲に農薬を散布しているが,散布前に一声かけてもらいたい。洗濯物に農薬がかかって,気持ちが悪い。子どもの通学路直近で農薬散布がされていたが,健康被害はないのか,などがあります。また,農薬散布の手段といたしましては,農業団体の無人ヘリコプターと,個人所有の防除機に大別されます。農業団体は,防除前に広報車が先導し,拡声器で散布することを知らせた後,散布を開始します。しかし,個人所有の防除機による散布については,なかなか周知できていない状況であります。このような状況を踏まえまして,住宅地内及び住宅地に近接した農地において栽培される農作物の病害虫駆除にあたりましては,次の事項の遵守に努め,農薬の飛散が健康被害を起こさないよう,最大限の配慮が必要だと思います。 まず一つ目に,病害虫に強い作物作り,土づくりに努め,農薬の使用回数を削減する。二つ目に,農薬取締法に基づいて,登録された農薬を使用する。三つ目に,飛散が少ない形状の農薬,飛散が少ないノズルの使用。四つ目に,散布は無風または風が弱いときに実施する。最後に,周辺住民への周知に努めるなどの啓発を進めてまいりたいと思います。 最後になりますけど,国におきましては,環境省が平成17年度より5カ年計画で住宅地の公園や街路樹,市民農園などで散布される農薬などが,周辺住民の健康に与える影響の実態調査を行う方針が決定されております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 経済部長から,5点にわたって本市の取り組みが説明されました。これにつきましては,広報等を通じて啓発活動をすると,こういうことでいいですね。 先ほど,最後になりますけどということで,また国の5カ年計画も発表になりましたけども,5年後と言えばかなり長い年数になりますけども,そのときはそのときで,新たにまたその結果を聞きたいと,このように思いますので,よろしくお願いをしたいと思います。そのころ議員でおるかどうかわかりませんけども,その時はその時で,何らかの形でお伺いをしたい,このような気持ちでありますので,よろしくお願いをしたいと思います。 次に,2点目の,同じく農業問題でございますけども,みなさん方もご承知のように,農産物の生産過程で,化学肥料の使用をもっと制限をしてはどうかと,このようなお話もよく聞くわけでございますが,本市における取り組み方もお伺いしておきたい,このように思います。 まず,事例を二,三,ここでお話をさせていただきたいと思います。農業につきましても,今,農業は非常に難しい,このような表現をよく聞くわけでございます。その中身につきましても,農薬の問題が非常に厳しい指定がなされております。農薬散布するのにも,農薬の倍率の問題,非常にこれが難しい,特に倍率を薄めるときには,農家の人たちにとっては,年輩者の方にとっては非常に厳しい。若い人にとっても苦しい場面がある。だけども,安心の野菜をつくるには,これを守っていかねばならない。こういう切々たるお話もあっております。事例の2点目に,こういうお話がございます。私たちの住んでいる農家の家庭で,スーパーに納めておる方がいらっしゃいます。非常にきれいな野菜がスーパーに納めております。それを見た近くの農家の方が,「お宅の野菜はあまり綺麗すぎますよ」,「いや,綺麗すぎでないとお客が買ってくれないんですよ」と,こういうやりとりがあって,本当に野菜に対する地域のある方はこういうやり方もされております。そして,3点目になりますけども,こういう事例もございます。これは名指しで言われました。「建脇君,君たちは玉ねぎとかジャガイモとかニンニクとかから芋は,どんなのを君は食べているね。」こんなことを言われましたけども,これを食べないと私たちは生きていけない,命が衰えてしまう。それで私は,「食べることには休止はしません。だけども,ある程度の用心はします。」「だから建脇君,そこをちょっとお話しておくけどな,野菜というものは非常に腐りやすいんだ。例えばニンニクにしろ玉ねぎにしろジャガイモにしろ,買ってそのまま放置しておくと腐る率が早い,だけどもそれを1年以上同じように保たせているということは,非常に問題があるんだ。」こういう話があって,いろんなことが話がありましたけども,農薬,毒性の問題,そういう話がありましたけども,それはあったとしても生活の面においては私は食べなきゃいけません。「ならば,食べるならばそれは建脇君,毒を食べるとと一緒だぞ」,こういう指摘もありました。けれどもそれは,我々の生活には野菜はなくてはならない物であります。だけども,それを最小限に踏み止めていただきたい。こういう取組みであります。 そこで,本市にこのような取組みがどのような形でなされているのか,お伺いをしたい,このような気持ちでございますので,宮下経済部長にお願いしたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 農業は本来,自然の力を利用して食糧などを生産する,自然と調和した産業です。化学肥料や農薬などの開発により,安定した農業生産活動が行われるようになりましたが,一方では,それによる環境への負荷が問題となっております。今,農業に求められていますのは,生産活動を安定させながら,化学肥料,農薬の使用料を減らし,環境と調和した将来的にも持続可能な環境保全型農業です。このような中,農家が率先して平成11年度に制定されました持続性の高い農業生産方式の導入に関する法律に基づき,エコファーマー制度の認定を受けておられます。 この制度は,堆肥などの土づくりを基本として,今後5年間に,化学肥料,農薬の使用料を50%低減するための生産方式を,自身の農業経営に導入する計画を立て,県知事に申請し,認定された農業者です。本市におきましては,126人が認定されております。したがいまして,その数を増やしていくことが環境に優しい農業に直結していくものと思われます。なお,一般家庭などから排出される生ごみを,牛糞と混合したJAの健康土づくりセンターの堆肥は,環境保全型農業の一役を担っているものと思います。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 宇土市の取り組みは理解はできましたが,宇土市全体の農家の比率から言いますと,今,126人,126世帯ですかね。全体からいくならまだ低いんじゃないですかね。大体私,農家の戸数は,宇土市の農家の戸数はわかりませんけども,126という数字はまだまだだと思います。だけども,経済部長の答弁で,これから啓発運動もしたいと,このようなことでございますが,5カ年計画なり6カ年計画なり,もっともっと高い次元で啓発運動を進めてください。それが一番化学肥料を脱皮した,50%マイナスした素晴らしい野菜作りができるんじゃないかと,このように思いますので,その辺のこともどうぞよろしくお願いしておきます。 農業問題におきまして,3点目の商業問題に入りたいと思います。この空き店舗対策につきましては,過去に議員さんたちから質問があり,答弁もあっておりました。お聞きする限りは,バラ色の答弁もありました。今にも答えが出そうな答弁もございましたけども,なかなかそれらしきお答え,姿が見えてきませんでした。私も例えば十数年ほど前,宇土市商店街活性化のメンバーとして,鹿児島の霧島に,商店街活性化のために視察に行かせていただきました。意気軒昂として執行部の皆さん,商工会の皆さんと共々に参加をさせていただきましたけども,帰って十数年,まだなかなか鹿児島みたいな姿,形が表れてこないのが現実でございます。今は,多少は変わって,それなりの努力があるかと思います。以後の経済部長,また商工会の方のいろんな趣旨があれば,経済部長の方から答弁をいただきたい,このような気持ちでございますので,よろしくお願いします。 ○議長(河野龍之祐君) 経済部長,宮下正信君。 ◎経済部長(宮下正信君) お答えいたします。 まず,空き店舗の現状についてご説明をしたいと思います。空き店舗は城之浦町から本町一丁目の県道に面したところに,6年前に実施された実態調査では20の空き店舗が点在しておりましたが,直近の調査では,12店舗が点在している状況であります。 空き店舗の減少理由といたしましては,廃業に伴い,個人住宅や共同住宅の建設,及び既存商店の駐車場や倉庫としての利用があげられます。しかし,この12店舗の中には,住宅と兼用になっていたり,期限付きのものなどがあり,店舗として実際に活用できるのは6店舗というのが現状であります。 なお,空き店舗の活用対策につきましては,現在,空き店舗をチャレンジショップ事業の店舗として,商工団体と協調し,実働体制になったところであります。その事業に対して,市が支援をして,今月の9日にショップ開業にチャレンジする人たちの店が2店舗開業いたします。空き店舗対策を図る地元商店街との双方のメリットを生み出す試みでありますとともに,雇用の創出,商店街の活性化につながればと考えます。 なお,チャレンジショップに出店する業種につきましては,隣接する商店と商品の競合がないものを対象としております。今後も,人が集まり,集う商店街になっていくよう,対応していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 大型店舗に負けないような素晴らしい商店街の活性化に頑張ると,こういうような答弁でございます。 いよいよ9日にチャレンジショップ,私は具体的にはどういうものか知りませんけども,9日の日のオープンを楽しみに,ぜひ行って,みなさん方の努力をされた姿を見ておきたい。これが成功するならば,第2,第3のチャレンジショップができる,こういうことでも理解していいですかね。ぜひ今までの努力が実を結ぶような取組みを,今後もしていただきたい。このように思います。 最後になりますけども,健康問題について,お尋ねをさせていただきたい,このように思います。 ご承知のように,最近,東京の江戸川区でたばこに対する賠償問題が起こりました。これは皆さん方もご承知かと思います。職場内における環境内では一人の職員がたばこを吸わないでほしい,環境を改善してほしい,このような訴えをなかなかしなかった。そのたばこを吸わない職員は,とうとう体を壊してしまった。このことで賠償問題を起こした。こういう事例でございます。本市においては,こういうことは起こりません。本市におきましては,前任の健康福祉部長であった田中さん,その方達が鋭意努力されて,分煙対策,嫌煙機,そういったものを設置されておりますので,素晴らしい環境になりましたけども,やがては行政内にはこういう問題は起こらなかったとしても,やがては地域の外へ,いろんな形でこういう賠償問題が出てきたということは,必ず第2,第3の問題が起きてくる可能性があります。どうか一つ,これらに対する取り組み,健康福祉部長,下田さんに答弁をいただきたいと思います。 ○議長(河野龍之祐君) 健康福祉部長,下田邦弘君。 ◎健康福祉部長(下田邦弘君) お答えをいたします。 現在,市の公共施設におきましては,市庁舎各階のほか,福祉センター,教育委員会,体育館,あじさいの湯等,11カ所で合計17台の分煙機を設置をいたしております。また,保健センター,児童センター,図書館の3施設におきましては,全館禁煙とするなど,受動喫煙の防止に努めておるところでございます。 なお,各種団体につきましては,いろいろな会合等の機会を利用して,受動喫煙の防止を呼びかけてまいりたいと思います。 また,分煙対策の必要性を市広報紙に掲載し,住民への啓発を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(河野龍之祐君) 建脇憲一君。 ◆19番(建脇憲一君) 下田部長から答弁がございましたけれども,今まで本当に分煙についての,また田中元前任者の部長さんの時も,分煙について努力をされました。これからも鋭意,分煙対策については力を入れたい,このような答弁がございました。どうか市民の皆さんの健康については,もっともっと行政の立場からピーアールしてほしい,このような気持ちでございますので,よろしくお願いしておきます。 今回は3点をもって一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。                   (拍手) ○議長(河野龍之祐君) 以上で本日の質疑,並びに一般質問を終わります。 次の本会議は,明日7日,火曜日に定刻に会議を予定してありますが,情報によりますと,台風18号がまともに上陸するようでございますので,それを鑑みて,この場で議運の委員長,議会運営はじめ,皆さんの協議をしていただいて,明日,予定通りやるかどうか,決めていただきたいと思うんですが,いかがでしょうか。明日予定通りやりますか。 防災等々のですね,行政側の都合もありますが,執行部はどういうふうな,今日の情報では。 この場じゃなくて,明日の8時に決定することにしますか。              (「はい。」と呼ぶ者あり) ○議長(河野龍之祐君) それでは,明日の朝,台風の状況をみて,本会議を開くかどうか決定いたしたいと思いますので,ご了解いただきたいと思います。 本日はこれをもって散会をいたします。ありがとうございました。              -------○-------                 午後2時07分散会...